ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は12日、同国の2020年4月の新車(乗用車・小型商用車)販売が3万8,922台にとどまり、前年同月に比べ72.4%減少したと発表した。これは、AEBが統計を取り始めてから、最大の落ち込み幅となる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の休業措置により、ディーラーの営業が休止または大幅に制限されたため、販売が大幅に落ち込んだ。1
~4月の累計は、前年同期比19.1%減の41万5,102台となった。
自動車製造業者委員会(AMC)のトーマス・シュテルツェル会長は新型コロナウイルスの感染拡大の影響について、「我々は皆、顧客との接点を維持するため、これまでと異なる創造的なコミュニケーションや販売形態の試みが求められる」と述べた上で、「ディーラーは営業再開に向けた準備を進めているが、5月の販売はそれほど改善しないと予想している」との厳しい見解を示している。