フィンランドのタイヤ大手ノキアン・タイヤズは15日、2030年に向けた自社の温室効果ガス削減計画が、タイヤメーカーとして初めて「サイエンス・ベースド・ターゲット(SBT)イニシアチブ」の認定を受けたと発表した。タイヤ1トン当たり25%~40%の削減を目指している。
SBTイニシアチブは企業に対して科学的根拠に基づく二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標の設定を求めるもので、2014年に世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、国際NGOの世界資源研究所(WRI)、環境問題に取り組む機関投資家の連合体であるCDPの4団体によって設立された。温室効果ガスの排出経路を表すスコープ1(直接排出)、スコープ2(購入したエネルギーからの間接排出)、スコープ3(サプライチェーンからの間接排出)の3つの指標で削減目標を設定する。
ノキアン・タイヤズではタイヤ1トン当たりの温室効果ガス排出量を2030年までに、◇スコープ1と2の合計を15年比で40%削減◇スコープ3に含まれるカテゴリーのうち、「購入した製品・サービス」、「上流と下流の輸送・配送」、「販売した製品の使用」を対象に18年比で25%の削減――を目指している。
同社は過去6年間で温室効果ガス排出量を44%削減したという。