フォードの独R&D拠点が呼吸用防護具を開発、新型コロナ対応で協力

米自動車大手フォードのドイツ法人フォード・ヴェルケは14日、アーヘンの研究開発(R&D)センターが電動ファン付き呼吸用防護具(PAPR)を開発したことを明らかにした。新型コロナウイルス(Covid-19)感染の抑制に向けた取り組みの一環となる。

同PAPRは米ミシガン州フラットロック近郊のブリーラント工場で生産されている。バッテリー駆動式で、フィルターのろ過性能は99.7%。連続8時間の装着が可能という。

一方、英ダゲナムの拠点では3Dプリンターを使って人工呼吸器の部品を生産している。従業員650人が3交代制で従事し、国内の公立病院(NHS)が緊急に必要とする人工呼吸器「Penlon

Prima

ES02」1万5,000台分の部品を供給する。このためフォードは同拠点の倉庫をわずか3週間で生産施設に改装した。

フォードは現在、提携する企業との間でエンジニアや専門家がコミュニケーションを取る際、遠隔でのやり取りを容易にするため仮想現実(VR)ヘッドセットを活用している。

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