ハンガリー議会は19日、ブダペストとセルビアの首都ベオグラードを結ぶ鉄道幹線の近代化計画の詳細を10年間機密扱いとする法案を可決した。政府は同計画に対する中国輸出入銀行の融資を確実にするためと説明している。
鉄道幹線近代化では中国が大きな役割を果たす。中国輸出入銀行が総額5,780億フォリント(17億8,000万米ドル)に上る費用の85%を負担するほか、近代化工事を受注した企業連合に中国中鉄グループの電気化局集団と鉄九局集団が参加している。
4月に結ばれた借入契約によると、中国からの融資高は18億5,500万ドルで償還期間は20年、金利は年2.5%だ。早期返済、5年間の元金返済猶予が可能となっている。
中国はアジアと欧州を結ぶ流通ルートを整備する「一帯一路」構想の実現を主導する。今回のプロジェクトで、ギリシャ―西欧間で欠けているバルカン地域の輸送路を整備する狙いだ。
ハンガリー政府は投資額の15%を負担するが、今年度予算からは820億フォリント(2億5,600万ドル)の支出を予定する。(1HUF=0.34JPY)