トルコ中銀が9会合連続で利下げ、政策金利8.25%に

トルコ中央銀行は21日、主要政策金利である7日物レポ金利を0.5ポイント引き下げ、8.25%に設定した。利下げは9会合連続。インフレ率の低下が進む中、新型コロナウイルス感染拡大に伴って縮小した経済のテコ入れを図る。

中銀は声明で、コロナ危機を脱した後の正常化に向けた取り組みが始まっているものの、世界的な景気回復については依然として不確実性が高いと指摘。トルコ経済へのダメージを避けるためには、金融市場の健全な機能の維持とクレジット・チャネル(金融政策の波及経路)の強化、企業のキャッシュフローの確保が重要になるとしたうえで、現行の緩和政策が金融の安定とコロナ後の回復に寄与するとの見方を示した。

今後の方針については、低インフレを維持することが景気回復にとり重要だとしたうえで、予想されるディスインフレの傾向と一致させるため引き続き慎重な金融政策をとるとしている。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。その後も先月までに7回の追加利下げを実施。7月から今月までの利下げ幅の合計は15.75ポイントに達した。

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