スペイン自動車部品大手のゲスタンプは5月26日、欧州投資銀行(EIB)から2億ユーロの融資を受けると発表した。車両の軽量化や安全性の向上、環境負荷の低減に寄与する金属加工技術の研究開発を強化する。新技術をもとにしたシャシや車体部品は電気自動車(EV)の開発を後押しし、排出量削減に役立つと期待される。
ゲスタンプは同資金を本国スペインのほかドイツ、フランス、スウェーデンの研究開発拠点に投入する。同社は約4万3,000人の従業員を抱えるが、約1,600人が研究開発部門に従事する。
今回の融資は欧州投資計画の枠組みを通じて行われる。同計画は4年間実施され、独自の付加価値を生み出す事業への資金提供を通じて高度な熟練を要する産業の保護と強化を目的としている。EIBは域内の研究開発事業を支援するため、これまでに144億4,000万ユーロを支援してきた。