フランクフルト書籍見本市、予定通り10月開催

フランクフルト書籍見本市「ブーフメッセ(ブックフェア)」の主催者は5月27日、同見本市を予定通り10月に実施することを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置を取って実施する。感染防止のコンセプトは地元保健・治安当局の承認を得た。

ブーフメッセはフランクフルトで開催される主要見本市の1つで、昨年の訪問者数は30万人を超えた。世界最大の書籍見本市で、各国から出展が行われる。

同国では新型コロナの感染が深刻化した3月以降、見本市を中止する動きが広がっており、観光見本市ITBベルリン、産業見本市ハノーバーメッセ、IAAハノーバー国際モーターショー(商用車)などが取りやめとなった。

ブーフメッセも開催が危ぶまれていたが、感染防止策が当局に承認されたことから実施されることになった。フランクフルト見本市会場と市内のイベント施設、バーチャル空間を組み合わせる形で行われる。

感染防止に向けては入場者数を常に一定数以内に制限する。またチケットはオンラインでのみ販売。購入者は事前登録するとともに自らの健康状態を申告することを義務付けられる。

スタンド面積は通常の倍の最低8平方メートルとし、スタンド間の距離は6~8メートルを確保する。最低スタンド面積の拡大に伴い出展者に追加コストが発生することはない。

期間は10月14~18日の5日間で、週末に当たる17日と18日は一般公開される。新型コロナの感染が開催前に再び大きく拡大した場合は中止となる。

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