カザフスタンが中国のバスメーカー宇通客車から圧縮天然ガス(CNG)燃料バス760台を調達する。6月上旬に同国第3位の都市シムケントと西部のアティラウにそれぞれ590台と170台が到着の予定。両市における車両不足と大気汚染の改善につながると期待されている。新華社通信が27日に伝えた。
カザフスタンの冬は長く、路面の凍結防止用に塩が多用される。このため納入するCNGバスは塩への防食効果が高い特殊なタイヤを採用。窓も二重にして断熱効果と防霜性を持たせている。宇通客車は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同国への輸送を当初のトラックから鉄道に切り替えた。
宇通客車は2005年にカザフスタンに進出した。同国での2019年までの販売台数は2,000台を超える。国内に8つのサービスステーションを展開する。