英自動車工業会(SMMT)は4日、同国の2020年8月の乗用車新車登録が8万7,226台となり、前年同月に比べ5.8%減少したと発表した。7月は2ケタの増加(11.3%増)となっていたが、再び減少に転じた。1~8月の累計は、前年同期比39.7%減の91万5,615台と大幅落込みとなった。
8月の顧客別の新車登録は、個人が1.7%減と比較的安定していたが、大口法人は5.5%減、小口法人は57.9%減と減少幅が大きかった。
燃料別では、ディーゼル車が39.5%減、ガソリンも14.7%減と大幅に落ち込んでいる。これに対し、プラグインハイブリッド車は221.1%増、電気自動車も77.6%増と大幅に伸びている。
SMMTのマイク・ホーズ会長は8月の減少について、1年の中でも販売台数が最も少ない月の1つであることから、同月の数値から多くの結論を導き出さないことが重要だと述べ、9月の市場動向はより良いバロメーターとなり得ると説明した。
英国では3月と9月にナンバープレートが切り替えられるため、両月は一年の中でも新車登録が多くなる一方、切り替え前の月は新車登録が少なくなる傾向がある。