EU新車販売、7月は5.7%減少・8月は18.9%減少 1/4

欧州自動車工業会(ACEA)は17日、2020年7月および8月の欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の新車販売(登録)統計を発表した。これによると、7月は前年同月比5.7%減の107万2,960台と、大幅な2ケタ減少となった3~6月と比べると小幅の減少幅にとどまった。これに対し、8月は前年同月比18.9%減の76万9,525台と、再び大幅な2ケタの減少となった。

1~8月の累計は、前年同期比32.0%減の612万3,852台と、前年同期を約290万台下回っている。EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の1~8月の累計は、前年同期比32.9%減の726万7,621台だった。

■ 7月はEU7カ国で販売増加

7月は、EU加盟国のうち、フランス(3.9%増)やスペイン(1.1%増)など7カ国で販売が増加した。EU域外では、英国(11.3%増)、アイスランド(44.5%増)、ノルウェー(6.5%)で販売が増加した。

■ 8月はキプロス以外のすべてで販売減少

8月は、キプロス(14.1%増)を除き、すべての国で販売が減少した。主要国では、イタリア(0.4%減)が僅かな減少にとどまったが、ドイツ(20.0%減)とフランス(19.8%減)は大幅な減少となった。

8月のブランド別の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比24.3%減、2位のPSAグループ(20.8%減)とルノー・グループ(24.7%減)も大幅に落ち込んでいる。

日本勢は、トヨタ・グループ(4.0%減)が1ケタの減少、日産(18.8%減)、マツダ(28.3%減)、三菱自(35.8%減)、ホンダ(16.9%減)は2ケタの減少となった。

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