デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは8日、フィンランドのデータプラットフォーム運営会社ロードクラウドとの提携を発表した。自動車メーカーや輸送事業者、道路当局などがヒアの位置情報共有ハブ、ヒア・マーケットプレイスを通じてロードクラウドの持つ高付加価値の高い道路情報を取得できるようにする。
ロードクラウドはコネクテッドカーのデータを収集・統合するプラットフォームを運営している。主に走行距離の長いトラックなどの商用車に高性能光学センサーを搭載し、車載LANのCAN BUSを通じて道路データを継続的に収集する。データはクラウド上でデータベース化され、道路の舗装状態や路面凍結、ハイドロプレーニングの発生可能性などについて第3者がアクセスできる。
ヒアとの提携により、企業などがロードクラウドのデータを活用できる機会が広がる。同社の情報を活用することで、自動車メーカー(OEM)は先進運転支援システム(ADAS)の安全性を高め、自動運転車開発に弾みをつけられる。また、道路管理当局は道路メンテナンス作業を最大20%効率化できるという。