クロアチアの電気自動車(EV)メーカー、リマック・オートモビリ(Rimac Automobili)は16日、現在開発中のEVスーパーカー「C_Two(コンセプト・ツー)」(仮称)の生産ラインが稼働を開始したと発表した。同モデルは今年から納品を行う計画だったが、新型コロナウイルス危機による世界的な景気後退を考慮して来年に延期する。最終的なモデル名称とデザインは今年後半に発表の予定。
リマックは2018年、ジュネーブモーターショーで最高時速412キロメートルの「C_Two」のプロトタイプを発表。本格的な生産に向け、このほど国内北部のヴェリコ・トゥロヴィスチに工場を開所した。最終的な性能評価と国際市場での認可に必要なクラッシュテストを行うため、新生産ラインで2種類のプロトタイプを生産する。
リマックは同モデルについて自社製のコンポーネントおよびシステムを使用し、これまでに初期段階のプロトタイプ4台を製造した。年内に性能テストおよび認可手続きに必要となる実車両13台を組み立てる計画だ。
リマックは2008年の創業で、11年に同社初のEVコンセプトカー「C_One」を発表した。主要株主の出資シェアは創業者のリマック氏が42.2%、ポルシェが15.5%、中国のバッテリー大手駱駝集団が14%、韓国現代自動車が11%、起亜自動車が2.7%となっている。