台湾の対欧州直接投資額で、チェコがドイツ、オランダ、英国に続いて4位につけている。経済が十分に発展しているほか、中欧に位置する地の利、欧州連合(EU)加盟国として欧州市場への門戸が開いていることなどが魅力となっている。
台湾の経済省貿易部によると、台湾企業は1995年に初めてチェコに進出した。同国への業界別投資規模では電子機器受託生産(EMS)が最大で、鴻海精密工業(フォックスコン)、華碩電腦(エイスース)、宏碁(エイサー)、友達光電(AUオプトロニクス)といった大手がすべて工場を運営している。
両国間の交流の例としては、2016年以来毎年開催されている貿易会議が挙げられる。今年の日程は、新型コロナの流行状況を見極めたうえで具体化される予定だ。
また、チェコのヴィストジル上院議長は今月9日、経済使節団を率いて8月30日から9月5日まで台湾を訪問すると発表した。2018年の大統領選に出馬したイージ・ドラホシュ下院議員は10月、サイバーセキュリティ、疾病予防の両分野における両国間協力を深めるため、科学者グループとともに台湾を訪れる計画だ。
台湾の経済省によると、両国の貿易高は昨年、8億2,000万米ドル弱に上った。うち、台湾の輸出が4億5,400万ドル、輸入が3億6,500万ドルだった。