ロステックのIT子会社、ドローン対策システムの輸出を開始

ロシア国営のハイテク企業体ロステックのIT子会社であるアフトマティカ(Avtomatika)は22日、中央アジアへのドローン対策システムの輸出を開始したと発表した。国内外でも交渉が進んでおり、出荷拡大に自信を示している。

アフトマティカは昨年11月、防衛省や国家警備隊、主要空港や、石油・ガス企業のロスネフチ、トランスネフチ、スルグトネフチェガスなど見込み客を招待し、「ピシャル(Pishchal)PRO」、「タラン・プロ」、「サプサン・ベカス」、「ルーチ」、「クポル」の5システムを披露した。これらのシステムは30キロ圏内でドローンを検知・特定し、排除する能力を有する。具体的には、電波状況の監視◇信号をデジタル処理して分析◇ドローンの発生する信号を特定◇ドローン操縦元の場所を特定◇相手側の信号を操作して操縦できなくする――といった機能を備える。

アフトマティカによると、国内ではすでに、スラヴネフチ・ヤノス製油所やタフネフチから受注した。空港や運輸企業、警備会社などからも照会が寄せられているという。

このほか、国内ではロスネフチ、ガスプロム、ユニプロ(独ユニパーグループ)などと、国外ではインドおよび東南アジア・中東・アフリカの4カ国と納入に向けて交渉中だ。

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