独自動車大手のダイムラーは16日、メルセデスベンツの燃料電池トラックのコンセプトカー「GenH2 Truck」を世界初披露した。長距離輸送での利用を想定したモデルで、1回の水素燃料のフル充填で約1,000キロメートルを走行することができる。2023年に顧客による試験運用を予定しており、2020年代後半から量産化する計画。
「GenH2 Truck」の量産モデルは、総重量が40トン、積載量が25トンとなる予定。水素タンク2本を装備し、液体水素(LH2)を充電する。
ダイムラーはこのほか、メルセデスベンツの電気トラック「eアクトロス・ロングホール(eActros LongHaul)」と「eアクトロス」の量産計画も明らかにした。
「eアクトロス・ロングホール」は航続距離が約500キロメートルで、決まったルートの定期運行に適していると見込んでいる。2024年の量産化を予定している。
2018年に発表し顧客による試験運用を実施している配送用の電気トラック「eアクトロス」はプロトタイプの航続距離が約200キロメートル。2021年に量産化する計画のモデルでは航続距離が現行の約200キロメートルを大幅に超えることが見込まれている。