FCAセルビア子会社、ハイブリッド車の輸入開始

欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモビールズ(FCA)のセルビア子会社FCAセルビアはこのほど、FCAのイタリア工場からハイブリッド車(HV)の輸入を開始した。国営テレビ局RTSによると、輸入開始は電気自動車(EV)、HVの購入に対する助成金を政府が導入したことに伴うもので、当初はフィアット「500」のHVモデルを輸入する。同社はさらに今年末までに3つのモデルを輸入し、セルビア国内市場に流通させる予定だ。

セルビア政府は今年3月、大気汚染を改善することを目的としてEVとHVの購入に対する助成金を導入した。RTSによると、同国で販売されているHVとEVの種類は少なく、補助金の支給実績は限られていた。

助成額はEVが1台当たり5,000ユーロ。HVは二酸化炭素(CO2)排出量に応じて異なり、1キロメートル当たり50グラムまでの車両が3,500ユーロ、100グラムまでの車両が2,500ユーロとなっている。政府の同助成事業に対する今年の予算額は1億2,000万ディナール(約100万ユーロ)。

FCAセルビアはフィアットとセルビア政府が2008年に設立した合弁企業で、中部のクラグエバツに工場を持つ。同工場ではフィアットのミニバン500Lなどが生産されている。(1RSD=1.02JPY)

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