韓国の自動車部品メーカー、裕羅は6月26日、アルバニア南西部のフィエルに工場を開設した。投資額は10億レク(約800万ユーロ)。従業員数は540人強で、2023年までに最大2,000人に増やす計画だ。同工場の輸出額は3年以内に1億ユーロに達する見込み。
同国経済省は昨年2月、新工場の用地として、4万9,000平方メートルの土地の賃貸契約を裕羅と交わした。同社がさらに2つの工場を設け、合計4,000人の雇用を創出するという長期投資計画を示したことから、経済省は同国経済発展への大きな貢献を期待して賃貸料が1ユーロという優遇措置を与えた。
裕羅は自動車用ワイヤーハーネスや電圧コネクタなどの電装部品を生産し、主に韓国メーカーに供給している。中東欧のポーランド、スロバキア、セルビアに加え、ロシアにも工場を持つ。アルバニアを新拠点に選ぶうえで、有能な人材の確保、コスト競争力、魅力的な投資インセンティブが決め手となった。(1ALL=0.96JPY)