米自動車大手フォードがルーマニア南部のクラヨバ工場で人員削減を計画している。現地紙『ガゼタ・デ・シュド』が工場関係者の情報として1日報じたもので、有期雇用契約の従業員213人が対象となる。新型コロナ危機で需要が冷え込んでいることが理由だ。
クラヨバ工場は3月半ばに操業を停止し、従業員を一時帰休させていたが、5月4日から段階的に操業を再開している。従業員数6,300人の約10分の1が有期雇用従業員で、その3分の1に相当する213人について新たに一時帰休措置を取り、契約更新を行わないという。
フォードは2008年にクラヨバ工場で生産を開始。昨年10月のコンパクトSUV「ピューマ」の生産開始に伴い、3交代制を導入した。今年2月初め、「ピューマ」と「エコスポーツ」の1日当たりの生産台数が1,000台を上回り、総日産台数が過去最高を記録するとの見通しを明らかにしていた。