電子請求書の運用サービスを開発している。官民ともに業務の電子化が進むエストニアにおける電子請求書運用のパイオニアで、バルト3国をはじめ中東欧各国に拠点を持つ。同サービスの利用企業数はエストニア国内だけで約1万3,000社。電子請求書の欧州共通規格「PEPPOL(汎欧州オンライン公的調達)」に準拠しており、ユーザーによるオンライン上での円滑なやり取りを可能にしている。
電子請求書サービスは企業や公共部門間における代金請求業務を自動化するシステム。人手を介した作業を大幅に省略できるうえ請求書上のミスも防げるため、取引の短縮やコスト削減などに大きく貢献する。
Fitekのソリューションはエストニア国内向けが「arved.ee」、欧州向けは「Invoice Gate」の名で提供されている。料金は基本的に無料で、請求書情報の入ったファイルのアップロードや対銀行の電子請求書送信などができる有料サービスもある。
ベルギーのフィンテック企業ユニファイドポスト(UnifiedPost)傘下の同社は現在、エストニアのほかラトビア、リトアニア、オーストリア、スロバキア、チェコ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナに進出し、全体で280人を雇用している。
エストニアの政府機関は2019年7月から電子化された請求書のみ受け付けており、今年7月1日までの1年間で37万通の電子請求書を受領した。国内の公共部門宛の電子請求書の比率は98%に達している。
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