エストニアが水素燃料推進、需給チェーン構築プロジェクトを助成

エストニアが水素燃料利用を推進する。アース経済問題・コミュニケーション相は8日、同エネルギー分野の構築に向けて準備するとともに需給モデルを実験するため、試験事業の開発に取り組んでいることを明らかにした。来年に需給チェーンの整備に関わるプロジェクトを公募し、助成する計画だ。

エストニア政府は6月初め、欧州連合(EU)が掲げる域内CO2排出を2050年までにゼロにする「欧州グリーンディール」政策への同国としての取り組みを議論し、再生可能エネルギーへの変換を加速させるうえで水素燃料に大きな将来性があることを確認した。アース経済問題相は、政策目標を達成するためには「今準備にかからなければならない」と緊急性を示唆した。今秋ドイツで水素燃料の生産および利用状況を視察する予定だ。

計画によると、政府執務室が環境省、経済問題・コミュニケーション省と協力し、国内の水素燃料の導入に関わる調査を行い、潜在的な需給や想定される供給不足についてまとめる。報告書には水素エネルギー戦略の社会経済的な影響や公的支援の必要性についても分析する。

上部へスクロール