スイスに拠点を置く欧州原子核研究機構(CERN)は先ごろ、ラトビアを準加盟国として迎えるための審査を行う作業部会を立ち上げることを決定した。ラトビア政府が明らかにしたもので、準加盟国となるのは2021年の半ばになる見通しだ。同国は今年2月にCERNに対し加盟申請を行っていた。
ラトビア教育科学省のイルガ・スプリンスカ大臣は、CERNへの加盟は同国の科学セクターにおける質の高さと競争力の重要な指標になると指摘。国内の科学者の国際的な研究活動が促進されるとともに、国外の優秀な人材を迎えることで経済も成長できると述べた。
CERNは1954年、主に素粒子物理学の国際的な研究拠点として欧州12カ国により設立された。現在、欧州諸国にイスラエルを加えた23カ国が加盟している他、キプロス、スロベニア、クロアチア、リトアニア、ウクライナ、トルコ、インド及びパキスタンが準加盟国となっている。