ポーランド中央統計局(GUS)が15日発表した6月の消費者物価指数は前年同月比で3.3%上昇し、上げ幅は前月から0.4ポイント拡大した。インフレ率の上昇は4カ月ぶり。原油価格の値上がりで燃料費が上昇したことが大きい。
自動車燃料含む「運輸」のマイナス幅が前月の12.8%から10.4%に縮小したほか、「娯楽・文化」の上げ幅が前月から1.1ポイント増となる3.1%に、「通信」は同0.6ポイント増の3.8%に拡大して全体を押し上げた。構成比重の大きい「食品・非アルコール飲料」は5.7%の増加。「住居・水道光熱費」(7.5%)、「外食・宿泊」(6%)も上げ幅が大きかった。「衣類・靴」は3.2%減少した。
同国の中央銀行は今後のインフレ率の見通しについて、年末までに目標値である2.5%まで下がり、来年の第1四半期には同目標値の前後1%の範囲で推移するとみる。