トルコ製人工呼吸器、カザフで現地生産へ

トルコの技術ベンチャー企業バイオシス(BioSys)が人工呼吸器のカザフスタンでの現地生産を検討している。新型コロナウイルスの流行でカザフスタンでも人工呼吸器の需要が高まっているためだ。同国投資庁のカザフインベストが14日明らかにした。

生産が検討されているのは、バイオシスが開発した人工呼吸器「バイオベント」。国有企業カザフスタン・エンジニアリングが、トルコ軍需大手アセルサンと設立した合弁会社カザフスタン・アセルサン・エンジニアリング(KAE)を通じて製造する計画という。

カザフスタン保健当局は人工呼吸器を3,000~4,000台追加調達する予定で、すでに首都ヌルスルタン(旧アスタナ)の感染センターで試験を行っている。その結果を踏まえて、現地生産を行うかどうかが決定される。

バイオシスは今年3月、純国産の人工呼吸器であるバイオベントの開発に成功した。新型コロナ流行による需要拡大を背景に、トルコ大手企業のアセルサン、ビルケント、アルチェリクと合弁生産を行っている。

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