トルコのペクチャン通商相とスペインのマロト通商産業観光相は23日、両国合同経済通商委員会(JETCO)のビデオ会合の枠内で開かれたトルコ・スペインビジネス会議に参加し、コロナ危機後の貿易・投資・提携活動の再始動に向けて意見を交換した。
両相は、貿易額を現行の126億米ドルから200億ドル(1,360億リラ)へ引き上げる目標で合意。第三国における事業提携の可能性を探っていく姿勢でも一致した。有望な分野として、自動車、衣料品、鉄鋼、電子機器、家具、食品などを例に挙げた。
ペクチャン通商相はまた、両国経済に観光業が大きく貢献している事実を確認。安全な移動を保証する意味でも交通インフラの整備が重要と話した。そのうえで、スペイン企業にトルコの高速鉄道・地下鉄入札への参加を呼びかけた。また、医療分野への投資の必要性にも触れた。
マロト通商産業観光相は、両国経済の発展にグリーン化、デジタル化が必要不可欠であるとし、両国がこれらの分野のノウハウを共有することがプラスに働くとの見方を示した。