入院患者の突然の心停止を予測するソフトウエアを開発している。人工知能(AI)技術を活用して患者の臨床データを収集・分析し、心停止に至る数分から数時間前に94%の確率で予測する。使われる機械学習手法は欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で採用されている最先端のもので、従来の患者監視ソフトや医師でも発見が難しい微妙な兆候を捉えることができる。同技術は特許を取得している。
心停止から生還した患者は、その後も認知障害など深刻な後遺症が残ることが少なくない。このため心停止の状態に陥る前に対処を可能にする予測技術が重要となってくる。同社によると、全世界で突然の心停止により亡くなる人は毎年600万人にのぼる。
2017年の設立。現役の救急医でもあるジョシュ・オッペンハイマー最高経営責任者(CEO)をはじめ、心臓専門医や医学研究者、物理学者、データサイエンティストなど8名からなり、英ケンブリッジ大学の卒業生が枢要を占める。エストニアの首都タリンをはじめ世界各都市の医療中核拠点と提携を結んでいる。
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