ロシア独禁当局、現代自によるGM工場買収を許可

ロシア連邦独占禁止局(FAS)は3日、韓国・現代自動車による米ゼネラルモータース(GM)のサンクトペテルブルク工場買収を許可したと発表した。同工場は2008年に3億米ドルをかけて建設され、年100万台の生産能力を持つ。ロシアの景気後退を受けて2015年に閉鎖されていた。

現代自とその子会社・起亜自動車はすでに、サンクトペテルブルクで年産能力20万台の工場を運営している。現代「クレタ」と「ソラリス」、起亜「リオ」の生産を手がける。

業界では現代自が旧GM工場で「ツーソン」をはじめとする小型・中型クロスオーバーを生産すると見込んでいる。

GM工場買収には現代自のほか、ベラルーシ・英国合弁のユニソンや独BMWも関心を示していた。

ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)によると、現代・起亜自の今年上半期のロシア販売台数は、前年同期比27.3%減の14万5,071台にとどまった。市場全体では23.3%減の63万5,959台だった。通期では24%減の134万台が予想されている。

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