3Dバイオプリント技術開発 ロシア

ロシアの民間医療機関大手インビトロ(INVITRO)のスピンオフ企業で、3Dバイオプリンティング※用のバイオプリンターと材料の開発製造を手掛ける。バイオプリントの基礎となるバイオファブリケーション(生体組織を人工的に作る技術全般)の分野でも革新的な技術を開発している。

2013年の設立。14年夏にロシア初のバイオプリンター「ファビオン(Fabion)」を開発し、15年の春にはマウスの甲状腺の印刷に成功した。後継機種の「ファビオン2」は回転するノズルヘッドが特徴で、解像度は5マイクロメートル(㎛)(人体の細胞は直径6㎛~25㎛)。様々な種類のハイドロゲルを材料に複雑な構造を高速印刷できる。

2018年12月には国際宇宙ステーション(ISS)でファビオン2を用いて、宇宙空間で初めて人の軟骨組織とげっ歯類の甲状腺の印刷に成功した。今年7月には米外食大手KFCと、人工肉を使ってチキンナゲットを造型する技術開発で合意している。

※3Dバイオプリント:3D印刷の技術を生体組織の作成に応用したもので、生きた細胞やゲル状の物質を材料に、軟骨や皮膚、臓器などをプリンターで造型する。

3D Bioprinting Solutions

68/2, Kashirskoe highway, 115409 Moscow, Russia

Tel: +7 (499) 769-50-18 info@bioprinting.ru https://bioprinting.ru/en/

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