ユーロ圏鉱工業生産が復調、5月は12.4%上昇

EU統計局ユーロスタットが14日に発表したユーロ圏の5月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比12.4%の上昇となり、4カ月ぶりに伸びを記録した。新型コロナウイルス対策として導入された外出・営業制限が緩和されたことから、上向くのは確実視されていた。ただ、上げ幅は予想を下回り、前年同月比では20.9%低下とマイナスが続いている。(表参照)

2月は横ばい、3月は11.8%、4月は18.2%のマイナスだった。5月は全分野でプラスに回復。とくに自動車、家電など耐久消費財が54.2%上昇と、大きく持ち直した。中間財は10.0%、エネルギーは2.3%、資本財は25.4%、非耐久消費財は2.8%の幅で上昇した。

EU27カ国ベースの鉱工業生産指数は11.4%上昇。データが出そろっている24カ国ではオランダ、スウェーデン、アイルランドなど8カ国を除いてプラスとなった。主要国の上げ幅はイタリアが42.1%、フランスが20.0%、スペインが15.1%、ドイツが9.7%となっている。

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