ルーマニアの人工知能(AI)推進団体「ブカレストAI」が、AIに関する起業直後(アーリーステージ)のスタートアップ企業を対象としたアクセラレータープログラムへの参加を募集している。同プログラムは「#BeAI」と呼ばれるもので、10月1日から12月8日までオンラインで実施される。対象となるのは中東欧に拠点を置くスタートアップ企業で、ルー=マニアのベンチャーキャピタル、ギャップマインダーが転換社債を通じて最大5万ユーロを支援する。
「#BeAI」では最大8つのスタートアップ企業が8週間にわたり、30人以上のメンターの助言を受けることが可能だ。来年からはルーマニアのアクセラレーターである「テクセラレーター」(Techcelerator)のプログラムや携帯通信大手オレンジが提供するAPI、テスト向けのアプリケーションを利用することができる。
「#BeAI」にはオレンジ・ルーマニア、ギャップマインダー、テクセラレーターのほか、同国でIT教育に実績のあるITインフォーマルスクール(SIIT)と、デジタル経済の推進団体「スマート・エブリシング・エブリウェア」が協力している。メンターにはAIに精通する起業家や米グーグルの開発技術者、大学教授、法律や税務の専門家などが含まれている。
ブカレストAIは同国のAI関連ビジネスのエコシステムの確立を目的に2017年に設立された。現在の会員数は2,300人。