車部品のZFに過料命令、排ガス不正問題で

独シュツットガルト検察当局は10日、自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンに4,250万ユーロの過料支払いを命じた。同社が顧客の自動車メーカーに販売したトランスミッション制御用ソフトに絡んで監督義務を怠ったためと説明している。ZFは同命令の受け入れを表明した。

ZFは2002年以降、トランスミッション制御ソフトを複数の自動車メーカーに販売した。顧客は同ソフトを悪用して窒素酸化物(NOx)の排出量を違法に操作していた。同社は顧客企業がこうした行為を行う可能性を十分に検討しなかったことから、過失責任を問われた格好だ。

ZFはトランスミッションの供給先企業名を公表していない。

自動車メーカーの排ガス不正に絡んでは競合ボッシュも昨年、シュツットガルト検察当局から9,000万ユーロの過料支払いを命じられた。

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