自動車部品大手の独SEGオートモーティブ(シュツットガルト)は6月25日、同国北部のヒルデスハイム拠点での生産を停止することを明らかにした。新型コロナ危機で激減した需要の回復には時間がかかると予想されることから、過剰となった生産能力を削減する。地元紙『ハノーバーシェ・アルゲマイネ・ツァイトゥング』が報じ、同社が追認した。
ヒルデスハイム工場を来年末までに閉鎖。同拠点の事業をサービスと開発に絞り込む。従業員およそ500人が工場閉鎖の影響を受ける。経営陣は世界14カ国の従業員およそ7,000人のうち1,100人を整理する意向だ。
SEGは独自動車部品大手ボッシュのスターター・発電機事業を前身とする企業。ボッシュは2017年、中国の自動車部品会社である鄭州煤礦機械集団(ZMJ)と投資会社のチャイナ・ルネッサンス・キャピタル・インベストメント(CRCI)のコンソーシアムに同社を売却した。