ボッシュ―システム簡素化に向け事業ユニット新設―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は21日、運転アシスト、自動運転、カーマルチメディア、駆動装置、ボディエレクトロニクスのソフトウエアと電子部品事業を統合すると発表した。車載システムを簡素化するとともに、これまで個別に行ってきたこれらの製品の開発を相互にすり合わせることで、車載コンピューターや制御機器、センサーがスムーズに連携できるようにする。

「クロスドメイン・コンピューティング・ソリューションズ」というユニットを来年1月に設立する。従業員1万7,000人が同ユニットで働くことになる。

自動車には現在、多数の機器が搭載されている。例えば高級車であれば制御機器が100個以上、小型車でも30~50個、搭載。これらの機器にはそれぞれソフトが搭載されていることから、スムーズに連携させるのは大きな手間となっている。

自動車業界ではこの問題を解決するために、OSを通して車載機器を統一的に制御する動きが広がっている。自動車大手フォルクスワーゲン(VW)はグループの全車両に共通のOS「vw.os」を搭載する計画だ。サプライヤーのボッシュも新事業ユニットの設立によりこの方向に動き出すことになる。

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