ツァランド―業績予測引き上げ―

ファッション分野の独ネット通販大手ツァランド(ベルリン)は15日、2020年12月期の業績予測を引き上げた。新型コロナウイルス感染症の流行が事業の追い風となっているためで、売上高を従来予測の「10~20%増」から「15~20%増」、営業利益(EBIT、調整済み)を「1億~2億ユーロ」から「2億5,000万ユーロ~3億ユーロ」へと上方修正した。

同日発表した第2四半期(4~6月)の売上高(見通し)は前年同期比26~28%増の20億1,000万~20億5,000万ユーロと大きく拡大した。外出を控える消費者が通販を積極的に利用したことが背景にある。ツァランドでは同社サイトで初めて購入した顧客が300万人を超えた。

EBIT(同)は前年同期の1億170万ユーロから2倍の2億~2億2,000万ユーロに拡大した。販売増のほか、返品率の低下で利益が押し上げられた。ダーフィット・シュレーダー取締役(財務担当)は、本当に欲しい商品を購入する人が多かったとの認識を示した。

上部へスクロール