マーレ―従業員を1割削減―

自動車部品大手の独マーレ(シュツットガルト)は16日、コスト削減の強化方針を発表した。新型コロナ危機を受けて経営環境が一段と悪化し、危機前の水準に市場が回復するには数年を要すると予想されることから、一段と踏み込んだ措置を実施。これに伴い全従業員(7万2,000人)の1割強に当たる7,600人を整理する。イェルク・シュトラートマン社長は、「これまで経験したことのない危機の只中にある」として、これまでに実施した生産能力調整では不十分になったとの認識を示した。

同社は自動車業界の構造転換を受けて2018年に収益力向上に向けたプログラムを開始。19年になってさらにコスト削減措置を強化した。19年時点で従業員およそ2,500人を整理している。

今回打ち出した人員削減のうち約3,700人は欧州で実施する。ドイツ本国は約2,000人を計画している。

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