ヘンケル―3D印刷で歯科用品のキーストンと協業―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は17日、積層造形(3D印刷)の分野で歯科用品の有力企業である米キーストン・インダストリーズと協業すると発表した。積層造形用樹脂の投入分野を歯科製品に広げる狙い。キーストンはグローバルプレイヤーのヘンケルと手を組むことで市場開拓を加速する。

ヘンケルは「ロックタイト(Loctite)」ブランドで積層造形材料事業を展開している。すでに航空宇宙、自動車、消費財向け市場を開拓している。キーストンとの協業により歯科分野に進出する。3D印刷分野の責任者は「歯科分野におけるキーストンの長年のノウハウと、わが社の材料に関する幅広い知見と市場アクセス力は歯科産業向け高性能ソリューションを開発・商品化する新しいチャンスをもたらす」と述べた。

キーストンは歯科治療用の幅広い製品を手がける企業。「キープリント」ブランドでオーダーメイドの3D印刷ソリューションを提供している。ヘンケルが昨年買収したマリキュールと長年、協業関係にある。

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