BMWに米当局が罰金1800万ドル、販売台数水増し疑惑で

高級車大手の独BMWが米国の販売台数を不適切に調整していた問題で、米証券取引委員会(SEC)は24日、同社と和解したと発表した。BMWは罰金1,800万ドルを支払うことになる。

SECによると、同社は2015年から19年にかけて、実際の販売台数と販売目標の差を埋めるために、他の月に販売された車両を別の月の販売実績として記録。また、未販売の車両を宣伝用モデルないし代車扱いにしたディーラーに報奨金を支払っていた。BMWはこれにより、競合よりも販売実績が優れていることを投資家や格付け会社にアピールし、総額180億ドルに上る社債発行の宣伝に活用してきた。

SECは新型コロナウイルス感染症の流行という厳しい状況のなかでBMWが調査に協力したことを評価。罰金額の算定で考慮した。

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