チェコの8月鉱工業生産5.5%減、マイナス幅が拡大

チェコ統計局(CSU)が7日発表した8月の鉱工業生産高(物価調整値)は前年同月
比で5.5%減少し、下げ幅は前月から0.5ポイント拡大した。主要産業の「自動車」
が8.1%減少したほか、「機械・設備」が12.5%、「金属加工品」が7.5%減少して
全体を押し下げた。減少幅が最も大きかったのは「鉱山・採石」(24.5%減)。
「機械設備の修理・設置サービス」(19.6%減)と「基礎医薬品・医薬品製剤」
(14.8%減)、「化学・化学製品」(7.9%減)も落ち込みが目立った。「食品」
は前月の0.1%増から1.5%の減少に転じた。 「その他の製造業」は9.5%、「家具
を除く木材・コルク加工品・わら製品」は3.9%、「衣類」は10.1%増加した。 8
月の新規受注高は前年同月比で9.8%減少した。税込平均賃金は2%上昇している。
蘭ING銀行のエコノミスト、ザイドラー氏は、新型コロナの第2波の到来が工業界の
回復の足取りを鈍らせると指摘。鉱工業生産は通年で前年から10%減少するとの見
方を示した。

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