独樹脂部品メーカーのロシュリング・オートモーティブは12日、バイオプラスチック「ロシュリング・バイオブーム(Roechling-BioBoom)」を市場投入すると発表した。当該製品はポリラクチド(PLA)をベースにしたバイオポリマーで、90%以上が再生可能な原材料で構成されている。
「ロシュリング・バイオブーム」は、ポリエステル(PC、PET、PBT)、ポリスチレン(ABS)、ポリオレフィン(PPなど)、ポリアミド(PA6)などの従来の原材料の代替として使用することができる。現在は3種類の標準タイプを用意しており、エンジンルームやアンダーボディ、内装などの用途に使用することができる。
同社によると、「ロシュリング・バイオブーム」は、温室効果ガス排出量の削減量がPPと比べると約70%、PA6との比較では約90%高まる利点がある。これは、中型車の石油化学系プラスチック部材をロシュリングのバイオプラスチックと置き換えた場合、車両1台の生産あたりCO2排出量を515キログラム削減することができることを意味するという。
同社のハンスペーター・クネーベル社長は「ロシュリング・バイオブーム」の市場投入に際し、「我々は2035年までに自動車業界におけるバイオプラスチックおよびリサイクル材料の主導的なサプライヤーになることを目指している。このことは、当該分野における開発を大幅に強化していくことを意味する」とコメントしている。