ヘンケル―パッケージの持続可能性向上―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は23日、ビューティケアブランド「ネーチャー・ボックス」「グリス・クア」「サイオス」のリニューアルに伴いパッケージの持続可能性を高めたと発表した。2025年までに自社製品の包装材を100%リサイクル、再利用できるようにする目標の実現に向けた重要な一歩と位置付けている。

ネーチャー・ボックスはオーガニックコスメティックの認証を受けたヘア・ボディケア製品ブランド。同社はリニューアルに伴い「ソーシャル・プラスチック」比率98%の包装材を投入した。ソーシャル・プラスチックは世界の貧困な人々が集めたプラスチックごみを再加工した再生素材で、環境だけでなく貧困の緩和にも寄与する。

サイオスは黒のパッケージを特徴とするヘアケアブランド。黒の包装材はリサイクルシステムで認識・分別することが難しいが、ヘンケルはリサイクル可能な黒の包装材を開発。これを同ブランドで採用した。包装材に占めるリサイクル材料の割合は98%に上る。

グリス・クアはシャンプー、コンディショナーブランド。リニューアルに際してはリサイクル材料比率をポリエチレン容器で30%、PET容器で97%に引き上げた。包装材は100%リサイクルできる。また、リサイクルしやすいよう金属箔の使用を減らしている。

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