ドイツ鉄道が予約可能な座席を制限、コロナ対策で

ドイツ鉄道(DB)は27日、長距離列車で予約できる座席の制限措置を開始した。国と州が新型コロナウイルス感染防止策の強化を取り決めたことを踏まえた措置。予約可能な座席数を全体の60%に抑制する。

一人旅の乗客はオープンサロンの場合、窓側の座席をあてがわれる。4人掛けの対面型座席では最大2人の乗客が対角線上に座ることになる。6人掛けのコンパートメントでも対角線上に最大2人が座る。家族やカップルなど2人以上の乗客向けには特定の一角を割り当て、横並びで座れるようにする。これらの措置により通路側の座席に座る乗客は少なくなり、乗客間の距離が保ちやすくなる。

列車には予約なしでも乗車できるものの、DBは予約を強く推奨している。乗務員は乗客が分散して席に座るよう注意を払う。平均乗車率は現在20-25%と低いものの、これを大きく上回る列車もあることから、他の座席への移動を乗務員が要請するケースもある。

上部へスクロール