Ifo経済研究所は2日、独自動車業界の先行き見通しが大幅に悪化したことを明らかにした。今後6カ月の見通しを示す期待指数(事業の見通しを「良い」とする企業の割合から「悪い」とする企業の割合を引いた数値=DI)は11月にマイナス4.0ポイントとなり、前月のプラス16.3ポイントから20ポイント以上、落ち込んだ。同指数の悪化は4カ月連続。Ifo経済学・新技術センターのオリファー・ファルク所長は「10月は企業部門で新車登録が落ち込んだ。企業の先行き不透明感は強いことから、これ(新車登録の減少)は恐らく今後も続く」と述べた。
11月の現状判断指数(事業の現状を「良い」とする企業の割合から「悪い」とする企業の割合を引いた数値=DI)はプラス7.2ポイントとなり、前月のマイナス2.0ポイントから上昇している。
生産見通しに関する指数(DI)はマイナス0.5ポイントとなり、前月のプラス38.6ポイントから大幅に低下した。輸出見通しに関する指数(DI)もプラス19.0ポイントからマイナス5.0ポイントへと24ポイント悪化している。
受注残高の伸びは鈍化しているもようだ。受注残高に関する指数(DI)は6.2ポイントとプラスの領域にとどまったものの、前月の29.3ポイントを大幅に下回った。