三菱ケミカルは10日、ドイツ国内の拠点を統合すると発表した。中期経営計画に基づく措置で、ノウハウやリソースの共有・集約を通して連携強化を図り、事業の総合力を高める狙い。米国と英国でも同様の措置を取る。
ドイツで展開するグループ会社5社を来年4月1日付で、デュッセルドルフに拠点を置く三菱ケミカル・ヨーロッパに統合する。統合対象となるのは三菱ケミカル・カーボン・ファイバー・アンド・コンポジッツ、クリーンパート・グループ、クリーンパート、MCPPヨーロッパの4社。新統合会社は欧州地域のリージョナルヘッドクオーター機能を果たすとともに、グループ企業製品の輸入販売、炭素繊維製品とプラスチック製品の製造・販売、半導体装置部品の精密洗浄事業を展開する。