仏タイヤ大手のミシュランは22日、エールフランス航空と10年間の提携契約を結んだと発表した。ミシュランの航空機用ラジアルタイヤ「ミシュランAir X」などを独占供給するほか、航空業界の持続可能な発展に向けたソリューションの開発で協力する。
エールフランスが保有する短距離から長距離までの機材に、ミシュランのブールジュ工場で生産する新品またはリトレッドタイヤ(再生タイヤ)を供給する。「ミシュランAir X」はタイヤ寸法の増大を限りなくゼロに近づける独自技術「ニアゼログロース(NZG)」が採用されており、耐久性が増してタイヤ寿命が延びるほか、タイヤ重量低減により燃費向上と環境負荷低減を実現している。
エールフランスは2030年までに人キロベース(旅客の輸送人数と輸送距離を掛け合わせた数値)の二酸化炭素(CO2)排出量を50%削減する目標を掲げている。ミシュランはエアフランスに高性能樹脂素材、金属および樹脂粉末の3Dプリント部品、革新的なリサイクル技術などを提供し、燃費向上とCO2排出量削減に貢献していく。