コロナ規制が強化され、筆者が住むヘッセン州では23日以降、布製のマスクでは買い物に行けず、バスや市電も利用できなくなった。戸惑っている市民は少なくないようだ。FFP2マスクとOPマスクの違いが分からなかったり、購入しようと慌ててドラッグストアに行ったら売り切れだったり、、、。個人的には布マスクの顧客が「そのマスクでは今日から入店を認められない」と入り口で説明を受けている場面を見かけた。
コロナ禍が始まってから、これまで様々な規制が導入されてきた。接触人数制限、社会的距離、小売店や飲食店の営業制限、観光旅行制限などなど。自分自身ではさらに、公共交通機関を利用しない、外食しない、物理的な交友を避けるというマイルールを課している。時々ストレスを感じることもあるが、窒息することも爆発することもなく過ごせている。
気分転換に最も役立っているのは自転車だ。感染リスクを下げるために春のロックダウンの緩和初日に朝一で購入した。
その帰り道に数十年ぶりにペダルを漕ぎ、解放感を感じた。「自転車ってこんなに気持ちがよかったっけ?」。それからは通勤、週末の買い出し、サイクリングと大活躍である。
コロナのせいで生活のあり方はいろいろ変わった。不便と面倒が多いが、新鮮な発見や賜物も少なくない。