BASF―第4四半期は営業増益に―

化学大手の独BASFが20日発表した2020年10-12月期(第4四半期)暫定決算の営業利益(EBIT、特別項目を除く)は前年同期比32%増の11億1,300万ユーロとなり、これまでの減益傾向に歯止めがかかった。同社によると、ケミカル(石油化学、中間体)、マテリアル(機能性材料、モノマー)、産業ソリューション(ディスパージョン&顔料、パフォーマンスケミカルズ)部門でアナリスト予想平均を大幅に上回った。農業化学は為替差損が響いて予想平均を大幅に下回った。

売上高は159億500万ユーロで、8%増加した。販売量の増加と販売価格の上昇が増収の主因。

20年12月期のEBIT(特別項目を除く)は35億6,000万ユーロで、前期を23%下回った。ケミカル、マテリアル、農業化学、表面技術(触媒、コーティング剤)部門が特に振るわなかった。売上高も3%減の591億4,900万ユーロへと落ち込んだ。

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