ドイツ新車登録、1月は31.1%減少 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は3日、同国の2021年1月の乗用車新車登録が16万9,754台にとどまり、前年同月に比べ31.1%減少したと発表した。このうち法人は12万806台で、全体の71.2%を占めた。

1月の大幅な減少は、12月半ばから続いている本格的なシャットダウン(店舗閉鎖)によりディーラーが店舗営業を休止しているため。これに加え、政府が昨年12月末までの時限措置として付加価値税を引き下げていたため、12月に駆け込み需要があった反動があった。

ブランド別では、ドイツ勢はすべてのブランドで販売が減少した。中でも、アウディ(47.4%減)、MINI(41.5%)、ドイツフォード(41.1%減)の落ち込みが大きく、ポルシェ(3.9%減)は減少幅が最も小さかった。

輸入ブランドでは、テスラ(23.4%増)とボルボ(9.4%増)の販売が前年同月を上回った。ジャガー(77.9%減)は70%を超える大幅な減少となり、フィアット(14.8%減)は減少幅が最も小さかった。

日本勢は、ホンダ(70.1%減)、三菱自(66.7%減)、マツダ(60.4%減)、スバル(57.8%減)、レクサス(45.0%減)、スズキ(37.2%減)、トヨタ(33.9%減)、日産(33.4%減)のいずれも大幅な2ケタの減少だった。

燃料別では、ガソリン車が前年比50.3%減(市場シェア:37.1%)、ディーゼル車も44.8%減(同:26.1%)と大きく落ち込んだ。一方、電気自動車は前年同月比117.8%増の1万6,315台と伸びており、市場シェアを9.6%に拡大した。ハイブリッド車は47.5%増の4万5,449台で、市場シェアは26.8%だった。このうち、プラグインハイブリッド車は138.3%増の2万588台で、市場シェアは12.1%だった。

■ 国内生産・輸出も大幅に減少

独自動車工業会(VDA)によると、1月の国内生産は、前年同月比23%減の26万2,800台に落ち込んだ。営業日が前年同月に比べ少なかったことに加え、半導体の供給が滞った影響が大きかった。輸出も前年同期比19%減の20万4,100台と大幅に減少している。

1月の国内受注は前年同月に比べ39%減少した。これに対し、国外受注は1%増と良好だった。国内・国外を合わせた1月の受注は前年同月に比べ5%減少だった。

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