デルマファーム―ビオンテックのワクチン生産を拡大―

独製薬大手デルマファームは9日、独バイオ医薬品会社ビオンテックと米製薬大手ファイザーが共同開発した新型コロナウイルス用ワクチン「162b2」の生産を拡大すると発表した。同ワクチンの生産拠点を2カ所に増やす。

デルマファームは162b2を昨年10月からドイツ東部のブレーナ工場で生産している。今後はさらに同国北部のラインベック工場でも生産する。ラインベック工場での生産は早ければ5月にも始まる見通しだ。同社はビオンテックから供給される伝令RNA(mRNA)を脂質ナノ粒子で包んで製品化するとともに瓶詰を行う。

ビオンテック/ファイザー連合はワクチンの製造を自ら行うほか、他社に委託している。委託先には製薬大手の仏サノフィ、スイスのノバルティスも含まれる。委託先も含め現時点で計13カ所の製造拠点を確保済みだ。

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