独エネルギー大手EnBWは8日、英石油大手BPと共同で洋上風力発電用の海域を英国で確保したと発表した。国王の公的な不動産を管理するクラウン・エステートが実施した入札で落札に成功した。
アイリッシュ海に2つの海域を確保した。両社は発電容量が計3ギガワット(GW)の風力発電パークを折半出資で建設し、2028年から発電を開始する予定。発電容量は340万世帯の電力需要に相当する。
EnBWとBPは今後、環境アセスメント調査などを実施したうえで建設許可を申請。許可を得たのちに海域の賃借契約を結ぶ。
EnBWはドイツが原発廃止の前倒しを11年に決めたことを受けて、再生可能エネルギー事業の強化に乗り出した。13年からこれまでに再生エネ事業に投資した額は50億ユーロに上る。25年までにさらに40億ユーロを上乗せする計画だ。