チェコがスタートアップ企業にとって事業しやすい国であることが、英国の消費者調査・金融アドバイス会社ニンブルフィンズの調査で分かった。同社が先ごろ発表した2020年スタートアップ企業環境ランキングで、欧州31カ国(EU加盟27カ国、英国、リヒテンシュタイン、ノルウェー、アイスランド)中でチェコは第9位につけ、中東欧ではトップとなった。
調査ではスタートアップ企業の成長にとって重要な要因として、経済健全性(経済成長率、失業率など)、経営コスト(平均賃金、法人税など)、ビジネス環境(法規、市場競争、資金調達)、労働力の質(大学・職業専門教育修了率)について国別に分析した。
その結果、経済成長が堅調で経営コストが比較的低く、事業環境が健全で高学歴の労働力が豊富な国ほど上位につけている。ドイツを筆頭に英国、スイス、オランダ、アイルランド、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、チェコ、スウェーデンの順に上位10位を占め、ポーランドとエストニアが続く。チェコは昨年の6位、エストニアは5位から順位を下げた。
チェコの評価を項目別に見ると、経営コストが6位、経済健全性が7位と良好な反面、ビジネス環境は17位、労働力の質は21位と低めの評価だった。