ルーマニアの自転車・カーシェアリング事業者シティリンクが、隣国モルドバの配車サービス大手アイタクシー(iTaxi)を傘下に収める。スマート・モビリティー需要の成長を見込み、地域的にもサービス内容的にも事業を拡大する。ルーマニアのメディア報道によると、シティリンクとアイタクシーには同じ株主(シティリンクのグロス社長とルーマニアの実業家フス氏)が出資している。取引の詳細は明らかにされていない。
アイタクシーはモルドバの主要都市だけでなくウクライナのオデッサにも進出している。シティリンクは今回の取得について、「スマート・モビリティ・サービスが極めて有望だという事実は、ルーマニアだけでなく、近隣諸国にも通用する。このため、国内事業の強化に並行して、アイタクシーを傘下に収め、地域的にも事業を広げることにした」と説明した。
アイタクシーは2012年に首都キシナウのタクシー業界刷新にともない事業を開始した。タクシー会社と提携し、アプリを通じた配車サービスを展開している。
シティリンクは2011年の創業。今年初めにブカレストでアプリベースのカーシェアリング・サービスを開始した。6月には自転車シェアリング・サービスもスタートさせている。